ベーチェット病と診断されるまで・・・6
ベーチェット病と診断されるまで
前回の続きです。
右目にも炎症が!!
左目の炎症が発症時より少し落ち着いてきた、入院して1週間経過したくらいのときでした。
まさかのまさかの出来事でした。
お見舞いに来てくれた友人と話しているときに、なんとなく右目に影があるような気がする、と感じていました。
友人と別れたあと、すぐに自分の目の状況を確認します。
左目を閉じたまま右目を高速パチパチしながら、白い壁をみるのです。
やはり嫌な予感がする。
また同様の動作を行いながら、今度は文字が羅列している小説を開きます。
やはり、一部見えない。
上記写真のような感じです。
中央よりやや左上が、左目のときと同様、カメラのフラッシュをもろに食らった直後状態が続いているのです。
まさか右目まで・・・本当に本当に落ち込みました。
右目が頼りで生活をしていたのに、私はこのまま、目が見えなくなっちゃうのかな。
右目もぶどう膜炎になりました
右目の見えない位置は最初点から始まり、数時間で徐々に大きくなっていきました。
その日の視力検査は本当にひどかったです。
検査員の方が、とうとう「C」の紙を私の50cmくらい先まで持ってくるのですから。
いくら視力矯正をしても、見えないのです。
その後、右目もおかしくなったことを先生に告げ、見てもらいました。
結果、案の定やはり右目も左目と同じくぶどう膜炎の症状が出ているとのことでした・・・。
もう最悪です。
左目の炎症を起こし、炎症が若干落ち着いて来てると言われたとき、
「炎症が起きたときが一番最悪なときだったんだ。だからあとは上にあがるだけやん!」とポジティブに捉えていました。
そんな希望が見えるようになったのに、まさか上にあがるどころか、更に下を行くとは・・・
先生はぶどう膜炎と診断したあと、私にこう伝えました。
「右目は目の中心の方で炎症を起こしています。このままだと失明してしまうかもしれません。目に注射をしましょう。」
目にステロイド注射
ありえないです。目に注射なんて。
もともと注射とか採血でさえ苦手なのに(得意な人はいないですよね;)、眼球に針をいれるだなんて。
冷静に考えれば、目に注射なんて絶対にやりたくないものですが、当時は目が見えるようになるのであれば、なんでもしてくれという状況です。
まず、目に麻酔の目薬を、時間をあけて、2~3回投与します。
これがまたすごく目に染みる。
そしてベッドに横たわり、先生は慣れた口調で、
「左を向いてくださ~い、ちょっとチクッとしますよ~。」と言います。
今でも目に注射されるときの感覚は忘れません。
文章だけでは伝えにくいのですが、
「チクップシューーーーーーーーーーーーー」
または
「チクッツーーーーーーーーーーーーーーー」
という感じで、目の中に何らかの液体が投入されているのが、身体をもってわかるのです。
打ったことのある方なら、この文章の感覚についてわかるのではないかと思います。
もう、やりたくないですよね。
結局ステロイド注射は入院中、合計2回打ちました。(同じく右目)
2回目の注射は、しばらく後に痛みが残りました。
自分の思い込みかもしれませんが、2回目は目に涙が溜まっていたからか、麻酔の目薬が1回目ほど目に染みてきませんでした。
この涙のせいで麻酔がしっかり効かなかったんじゃないかと勝手に思ってます。
目が痛さが続くと、他の症状が出てきてるんじゃないかと、心が休まりません。
次回万が一注射になったときは、目をからっからにドライにして、麻酔の目薬をして、
「うー染みてきたーーー効いてきたーーーよしっこれで痛くない!大丈夫!」
という方法でやろうと思いました。
両目が不自由
両目が見えにくいと、日常生活のいろいろなことに支障がでてきます。
その度に「今まではできてたのに・・・」と絶望的な気持ちになります。
一番悪いときは携帯をいじることも本を読むこともできませんでした。
鏡を見ても、自分の顔が良くわかりませんでした。
化粧なんかも、感覚で顔に塗っていました。
画像で表すと以下のような感じです。
<通常の場合>
<一番悪かったとき>
すごく雑で恐縮ですが、こんな感じです。
このとき初めて、目の不自由な方の少しだけ気持ちがわかりました。
白い杖を持った人が困っていたら、真っ先に助けてあげようと思いました。
この右目の発作により、「ベーチェットの疑い」の可能性が更に高くなりました。
そして、2回のショッキングな出来事がありました。
私は初めて号泣することになります。。
続く・・・