ベーチェット病と診断されるまで・・・1
ベーチェット病と診断されるまで
あれはかれこれ8年前の話になります。
今でも昨日のことのように記憶は残っています。
が、これまで思い出さないようにしていました。
思い出そうとすると心がざわつき、ぎゅーっと締め付けられるからです。
でもこの経験が、いつか、どこか、だれかの何らかのためになればと思い、
ひとつひとつ思い出しながら記していこうと思います。
大きな口内炎が大量発生!
2009年2月、当時私は大学3年生で就職活動真っ盛りのときでした。
22歳になったばかりのときのことです。
口内炎が口の中のいたるところにできていました。
1つ、2つ、3つ、、徐々に増え、最も多いときで8つくらいあったような気がします。
どれもおおよそ直径5~6mmくらいですかね。
小さいときから口内炎はほんとたま~にできていましたが、
せいぜい直径2~3mmが限度で、一度にたくさんできた記憶もありません。
いつもと違う大きな口内炎が多発している時点でおかしいと疑うべきですが、
当時の私はなんてったって「病気とは無縁な健康女子!」と自負していたこともあり、
全く持って気にすることをしませんでした。
誕生日会で美味しいお酒とごはんが堪能できず、悔しい思いをしたことは記憶しています。
口内炎の時点では、単純に「栄養バランスが足りていないのかな~」とか、
「ビタミン不足かな~」とかその程度で納得していました。
目が、、目がーーーーー!!!!
口内炎を気にせず、通常通りの生活をしていました。
通常とは言っても今思い返せば、かなりストレスフルで不規則な生活をしていました。
当時就職活動が始まったばかりで、
周りはわさわさとリクルートスーツを購入し、
自己分析や他己分析をしたり、就活の本を読み漁ったり、
合同説明会に参加したり、リクナビに登録したり、
エントリーシートを書いたり、面接をしたり、
お祈りされたり、早い人は内定を取っていたり。
自覚症状はなかったのですが、周りも私自身もピリピリしていたと思います。
夜な夜なエントリーシートを書いては朝方に寝て、
早いときは午前中に家を出て、ごはんもクイック料理ばかりで、
真冬の寒い時期にうっすいリクルートスーツ+うっすいコートだけで、
あちこち動き回り、自律神経も乱れていたことでしょう。
とある朝、起きてふと窓の外を見たら、左目の視野が欠けていることに気付きました。
「あれ、何かおかしい。。」
右目をつぶったまま、左目をパチパチと高速まばたきをすると、
やはり左目の視野が一部、下の写真のようになっていました。
↑イメージ的にはこんな感じです。
道路の先に視点をあてると、中央よりやや上の視野が欠損しているのです。
欠損している部分はグレーのような感じで、説明すると、
カメラのフラッシュや対向車のパッシングをもろにくらった直後に、
光の残像がグレーっぽく残りますよね。
その状態がずっと続いている感じです。
顔を洗えば治るだろう、ごはん食べたら治るだろう、時間経てば治るだろう、
と一時的なものであるよう持ち前のポジティブシンキングを発揮しようとしましたが、
数時間経っても状況は変わりませんでした。
さすがにこれはまずいと思い、眼科に駆け込むことにしました。
青い空に白い雲、そして大量のつぶつぶたち
眼科に行くために外に出て空を見上げ、視野の欠損を確認しようとすると、
また新たな敵が出現しました。
それは大量のつぶつぶたちです。
視点をずらすと追いかけてきます。
何百、何千、いや何万個とあるのでしょう。
小学校の頃、顕微鏡でみたつぶつぶの微生物たちが空を舞っています。
↑こちらのサイトのトップで飛蚊症のつぶつぶの様子が見れます。
「飛蚊症は生理的現象で加齢によるものが多く、治りにくい。」
と書かれているサイトが多く、気が遠くなりました。
加齢って・・・まだ22になったばかりなのに・・・
しかも治りにくいって・・・・・・
一体私はこのままどうなってしまうのだろう。
どんなときも自称ポジティブに前向きに元気でいる健康女子でしたが、
このときばかりはかなりの不安と恐怖を抱えながら、眼科に足を運びました。
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